今年はLeica M10に始まり、M10に終わる1年になりました。という訳で、今年最後の記事はSummilux 35mm f1.4について。
Summilux 35mm f1.4とは?
この界隈、もうご存知の方ばかりで今さら・・・という感じなのですが(;^_^A
クセ玉の代表? Summilux 35mm f1.4
ズミルックスと言えば、可哀相なことに「クセ玉」の代表みたいに言われるレンズ。製造は1960年から1995年と、実に35年に及ぶロングセラーです。
このレンズは製造番号319万台なので、製造年をひもとくと、どうやら1982年(※)らしい。エルマーの最古体を考えていたくせにメッチャ新しい、ほぼ最新(!?)のレンズでした。
Summilux 35mm f1.4の年代にまつわる不思議
35年のロングセラーですから、ほぼどこのカメラ屋さんにも置いてある、とても見つけやすいレンズであります。
1stなのか2ndなのか・・・
ズミルックスを調べると、サイトや文献によって呼び方がまちまち。1960-95年までの「球面」を1stと一括りにするものがあったり、筐体の違い(レンズは同じ球面)で1960-66までを1st、1967-95年までを2ndと呼んだりしています。
マップカメラや中古カメラ店では、ほとんどが66年までを1st、それ以降を2ndと読んでいるようです。
ちなみに2ndより後の世代は非球面レンズを使っているそうですが、ワタクシ使ったことないのでどんなレンズか分かりませぬ。
もう一つちなみに、ズミルックスは当時最速と謳っていますが(実際f1.4はズミのみ)ですが、その2年前(1958年)にキヤノンはすでに35mm f1.5というレンズを出し・・ry
ズミルックスはフード12504が素敵
ズミルックス、というかライカレンズはどれもフードが素敵(*´ω`) えぇ、個人の感想です。
とてもコンディションの良いフード12504
レンズに付属していたこのフード。2nd用の12504でありますが、あらま、ビックリ。思いのほかコンディションが良い。
付属だからボコボコだったり、純正の12504じゃないかもと、ほとんど期待しておりませんでしたが、これは嬉しい限りであります(*´ω`) フィルターもライカ純正だし、まぁすごいこと。ちなみに、フィルターはフード本体と筐体の間に入れ込む形になります。
ライカレンズって、フードが素敵。特にこの12504やエルマー(35mm)の黒フード(FLQOO)、ズマロンやズミクロンの黒フード(ITDOO)って、う、うつくしひ・・・(º﹃º)
ライカM10とズミルックス35mmの作例
最後は、作例・・・というか、何も考えずに撮ったズミルックスの写真をば(;´Д`)
ズミルックスのカラー写真
ズミルックスのカラー写真はご覧のとおり!? 開放では思いのほかコントラストが低いんですな。その割にちょっと上げるとすぐ潰れてズミルックスの柔らかさがなくなってしまったりして、調整が難しいでございます(;´Д`) 日中、絞って撮ると、これまた思いのほかシッカリ、コントラスト良く写ります。へぇ~、絞りで全然表情が違います。面白い。
ズミルックスの写真は他にもあります。タグ付けしているので、そちらからどうぞ。
ズミルックスの写真をトライX風に現像してみた
続いては、一度カラーでアップした写真を加工して再アップ。LightroomでトライXのフィルタかませて、ちょちょっと弄って現像してみました。う~ん・・・。個人的にはカラーよりモノクロのほうが落ち着きますのぅ(;´Д`)
■元のカラー写真
飲み屋横丁、さくらトラムとライカM10
ズミルックスとキヤノンレンズ、どっちがどっちでショー?
最後はいじわるクイズ! レンズ当て~(゚∀゚) めっちゃ分かりやすいかも・・・(-_-;)
ズミルックスの写真はどっち!?
上の(1)と(2)の写真はキヤノンレンズ35mm f1.5とズミルックス35mm f1.4で、ほぼ同じ時刻、同じ場所(日付は異なります)で撮影したもの。絞りはどちらも開放。シャッタースピードは不明。ピント合わせなんてしません(◎_◎;) 現像はLightroomにて素現像(ノーレタッチ)です。さぁどっちがどっちでショー!?
ちなみに、当たっても特典はありません(*´ω`)
ではでは、2017年のLeica Travelogueはこの記事にてオシマイ。来年は「トラベローグ」の名に恥じぬよう、しっかり旅行してキチンと定期的にアップしていきたいものでございます(*´ω`) 皆さまも良いお年を。
コメント
umayakkoさん、ありがとうございます。
キヤノン3515は、ズミルックス3514と比べて、にじまず解放からくっきり写る印象です。
さすが日本クオリティという感じですが、四隅が蹴られてしまうのがちょっと残念。。。
と、思ったら答えが書いてあった(汗
また、手持ちのCanonレンズは35mmF3.2だった(汗汗
両方持っているけど、①っぽい。
Kumabei1さん、お返事が遅くなりました。
キヤノンレンズは残念ながらライカLマウントの35mm f1.5しか分からず申し訳ございません(;^_^A
年齢のせいか筋力不足か、重いレンズとカメラは正直持ち出す気すら起こらず。。。
カメラ2台(それ以上?)+交換レンズを持ち運べるKumabei1さんの体力がむしろ凄いと思います(*´ω`)
私は昨年、ライカM10とズミルックス35mmを買いました。5DsR + EF24-105 mm F4.0を常用しています。なじみのキタムラの人は、この24-105の古い方はThe CANON lensと言います。世間ではあまり評価は高くないのですが。キヤノンの単焦点は持っていないので、28 or 35を考えているというと、35 mmのキヤノンは抜群と言われました。この人は私がライカを持っているのは知りません。キヤノン用にMilvus 21mm F2.8を持っています。このレンズはとても良いのですが、重たいです。キヤノンの35mmならばF2.0だと1.4に比べて半額くらいですが、どっちが良いかなかなか判断がつきません。5DsRに単焦点なら、35mmが良いのでしょうか?それともライカがあるから、不要なのか?これも難しい判断です。まあ、人の好みだから、こんなこと聞かれてもお困りでしょうね。
苦楽園さん、ありがとうございます。
球面ズミお好きなんですね。明るく、コンパクトで雰囲気ある描写で、旅行とかにピッタリですよね。
ちなみにクイズの正解は(1)がズミルックスです。
キヤノンレンズは開放からかなりシッカリ写る印象です。
※ただしキヤノンレンズは四隅が常にケラれるし、絞っても描写はあまり変化しません。
私の球面Sumiluxは、1970年カナダ製と1990年ドイツ製チタンでした。
レンズ②が球面Suniluxっぽい。右上の光が暴れてるので。でもキャノンは知らないので外れてるかもしれません。