本日は立川に来ました。地域限定・スーパーローカルなラーメン屋さんとして、知っている人は知っている、知らない人はまったく知らない「マンシュウぎょうざ」。埼玉のラーメンチェーン店ではありません、念のため。そんな知る人ぞ知る「マンシュウぎょうざ」を食べに、ライカ片手にやってきたのです。
多摩のソウルフードを食べに行こう
本日のお供は久しぶりなライカM3とズマロン三半。ちょっとした遠出には、ある程度広角、それなりに寄れるメガネ付き35mmは良い選択肢かもしれません。
めざすはマンシュウぎょうざ満北亭
いろいろ電車を乗り継いで向かった先は立川の砂川九番という場所。実は、僕はこの地域で育ちまして、子どものころ、完食するのが大人の証で、憧れだったラーメン屋さんがあるのです。
それがマンシュウぎょうざ満北亭。どこにでもあるフランチャイズチェーンのお店と思いきや、実は多摩地域限定のラーメン屋。マンシュウぎょうざと言えば。多くの人が埼玉発祥のフランチャイズ「ぎょうざの満州」を思い浮かべるかもしれませんが、僕にとっての「マンシュウぎょうざ」はここ満北亭しかありません。というか、他に「マンシュウ」と「ぎょうざ」を冠したお店があることを知らなかったよ。
約40年ぶりに味わう地元の味(こんな味だったかな)
小さいときはエラい大通りにある広々としたお店と思っていたマンシュウぎょうざ。40年ぶりの訪問で、まずお店が残っていることに驚くとともに、はて、この街・この道はこんなごちゃごちゃ狭いものだったっけ。
変わる景色と変わらぬ景色
変わって見えたのは周囲の景色だけではありません。かつて、コの字型だったカウンター形式の店舗は、外装・内装ともすっかりリニューアル。テーブル席は昔なかったね。
一方、キッチンのつくりや装備はだいたい記憶のとおりで、そうそう餃子焼き機は跳ね上げ式の蓋だったっけ。
40年ぶりのソウルフードを味わう
マンシュウぎょうざの名物と言えば、もちろん餃子! 餃子もなんか種類がいっぱい増えていて、ご飯類や定食もあったりして、何だか日高屋っぽい。
そして、もう1つの名物(と僕が思っているの)は塩バタラーメン! 野菜とコーンたっぷりの塩ラーメンに、ドボンと四角いバター(多分マーガリン?)をのっけた、あっさりなんだけどボリュームたっぷりな逸品です。
僕はこのラーメンが大好きで大好きで、しかし子どもだったので、いつも上の野菜部分でお腹いっぱい。それだけに、満北亭のラーメンと、さらに餃子両方を完食できる人は超憧れで、大人に見えたものでした。
味の記憶を記録する
小さい頃、親に連れて行ってもらった外食で一番記憶に残っているのが、このマンシュウぎょうざかもしれない。当時の味はとっくに忘れてしまったけれど、記録さえあれば、きっといつか思い返す日もあろう。
記憶をたどるために記録する
40年経って、かつては誰かに連れて行ってもらっていた場所に、自らの意思と足で訪れることができたのは、なんだか感慨深い。そして、40年経っても、同じ場所に店が残っているのも、ありがたくも感慨深い。
記憶を頼りに電車とバスで移動し、最終的にたどり着ける目的地が残っているんですもの。多くのお店が移転したり閉店したりする中で、これはありがたいことだし、非常にレアなケースです。そう言えば、自分が通った学校は保育園から小学校、中学校、高校に至るまで、全部統廃合してるので、母校というものがありませんですな。
いつの日か記憶をたどりたくなるその日のために、その記憶がどんなものだったかを思い返す、手がかりになる記録を残しておくのは大事なことかもしれません。特に、人生の折り返し地点をはるか昔に通り過ぎた人間にとっては。
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