安定供給にイチマツの不安を抱えながら、フィルム代を少しでも節約したい、というかフィルムを自家装填するのが楽しいという欲求に勝てず再開してしまった長巻フィルム。超久しぶりの長巻フィルムは現在最安価格帯のFomapan 400 Actionです。そして、このFomapan 400が実はとても良いフィルムに思えるのです。
神ショットが出るとフィルムの評価爆上がり
なぜFomapan 400が良いフィルムと感じたか。それは出てきた写真に、「うへぇ(◎_◎;)!」と驚いたからです。
露出とピントが合うと評価が上がります
Fomapan 400の一発目で出てきたのが↑の写真。前回の記事でも載せた写真を再掲で申し訳ございません。
普段、酒の飲み過ぎによる手の震えでまっぱくピントが合わないのですが、この写真に限ってはドンピシャ。これが驚きの1点目で、もう1つの驚きが露出が合っていたこと。露出計も見ず、超適当に勘露出だったのに、この日この時の陽の入り具合とこれまたドンピシャ。
珍しく黒猫氏が立っているときに、さらに珍しくピントと露出があって、さらにさらに陽の光もキレイに差し込んでいた瞬間を写すことができました。このたくさんの偶然が重なったのが、たまたまFomapan 400だっただけですが、それだけでFomapan 400の評価はうなぎ上りです。
黒の締まりがドラマチックなFomapan 400
すでに先入観アリアリではありますが、Fomapan 400のレビューをば。いいねいいね、このフィルムはいいんじゃないかな!?
高いコントラストとシャープネス、粒状感
今までHP5Plus(ISO400)を使っていて、Fomapan 400との違いは一目瞭然。あらゆる光をすくい取ってプリントするなら多分最高のネガになるであろうHP5Plusに対し、Fomapan 400はネガの段階からコントラストが高い。
Fomapan 400はコントラストがある分、シャープネスも高く見えます。粒状感はFomapanのほうがHP5Plusより圧倒的にありますが、嫌みなザラザラ感はありません。
うろ覚えだけど、今は亡き(まだあります)Tri-Xに似ている感じがしますなぁ。
Fomapan 400はコントラストがある被写体がいいかもしれない?
Fomapan 400で何本か黒猫氏を撮っていまして、ふと思いました。Fomapan 400は輝度差があるときに、より真価を発揮するかもしれないと。
室内よりも屋外がいい仕事しそう
室内はあまり明るさに違いが出ないので、コントラストを上手に扱えるFomapanとしてはもったいない。
屋外のドピーカンの真っ昼間とか、影が強いときに上手にまとめてくれそうな気がします。コントラスト強めなので、余計なディテールを黒くツブしてくれるという意味で。
人物ならFomapan 200か?
とは言いつつ、Fomapan 400はややドラマチックというだけで、室内で使いづらいとか生き物(人物)は撮れないとかそういうことはありません。傾向、傾向をね、学んでおきたいのでありますよ。
Fomapan 200も好きだ
自分的には生き物(人物)だったらFomapan 200のほうが好きかもしれない。微粒子かつコントラスト高めで繊細。
ただ、ISO200(以下)なので、酔っ払いには厳しい(;^_^A それなら安定・安心のHP5Plusで良いような気がします。高繊細・微粒子のイルフォード・デルタとかは使ったことがないので分からず。いつか機会があったら試してみようそうしよう。
Fomapan 400の課題は安定供給
という訳で、Fomapan 400の印象はとても良いのが我がファーストインプレッション。できれば、しばらくFomapan 400を常用していきたいのだが・・・
長巻フィルム、安定供給してほしいなぁ
残念ながら今のご時世、長巻フィルムをわざわざ買う人はとてもとても少ない模様。Fomapan 400を長巻フィルムで使い続けるには、安定供給という大きな壁が立ちはだかっているようです。
Fomapan 400、今は亡き(あります)Tri-Xを比較的手軽に安価に体験できる素晴らしいフィルムなので、もう少し定期的に安定して入荷されると嬉しいなぁ・・・。
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