本日は渋谷にいます。渋谷の〝夜の街“として名高い「百軒店(ひゃっけんだな)」が再開発の対象に指定されたそうで、建物や景観が変わる前にどうしても行ってみたかったお店がありました。それが名曲喫茶ライオン。怖い街のど真ん中の、ちょっと怖い佇まいに怯んで今まで入ったことなかったけど、こんな素晴らしい空間だったとは・・・。ちなみに、名曲喫茶ライオン、店内の写真撮影も会話も一切禁止です(*´ω`*)
再開発に指定された百軒店へ
この日は久しぶりにローライ(二眼レフのほう)を首から下げて渋谷界隈へ。かれこれ20~30年くらい渋谷に通っていると、人間同様、さすがに町並みも古く草臥れてきたでしょうか?
今後再開発される道玄坂界隈
6月初旬に流れてきたニュースによりますと、「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」にもとづいて、道玄坂二丁目地区が「街並み再生地区」に指定され、再開発の対象になったのだそう。
対象地区は「道玄坂と文化村通りがY字に分岐するエリアで、道玄坂南側および、Y字に挟まれた街区の計8.5ヘクタール」(⇒出典)で、109の裏側から百軒店地区を含む、渋谷の中でも特に古く雑多なエリアです。街並みをゼロから再構築するような再開発ではなく、今ある空間を活かした再生を目指すそうで、景観はそこまで変わらないのかなどうかな!?
いずれにしても、今の百軒店の姿は変わってしまうのでありましょう。それならば、行ってみたかったあのお店「名曲喫茶ライオン」に行ってみようと思い立ったのでした。
素晴らしいが過ぎた名曲喫茶ライオン
百軒店の路地に入り、夜のお店をしげしげと眺めながら、あっという間に到着。名曲喫茶ライオンに着きました。
名曲に身をゆだねる喫茶店
「名曲喫茶」ってどういう意味なんだろうとずっと不思議だったのです。その由来が入店してすぐ判明。店内の座席はすべてステージ方向に向いており、ステージには大きな大きな、多分とても高貴な感じの音響装置が設置されていて、そのスピーカー(超巨大)からクラシックの名曲が流れてくるのです。
なるほど、ここは歴史に名高い名曲を美味しいコーヒーで楽しむお店なのだ。こんな素晴らしいお店が、よもやまさか渋谷の猥雑な街のど真ん中にあったとは・・・。
会話は禁止、写真撮影はもちろん禁止。ただただ名曲に聞きほれるだけという、超贅沢な時間と空間があったとは・・・。
街の雰囲気と、名曲喫茶ライオンの建物の重厚感が相まって、「怖いお店なのかな(~_~;)」と警戒していた自分がもったいない。。。もっと早く来ればよかった、名曲喫茶ライオン。当ブログにていろいろなお店を体験してまいりましたが、間違いなく心揺さぶられたお店トップ10にランクインすることは間違いありません。
名店にお邪魔させていただけることに感謝し
写真撮りたいという、ちょっとヨコシマな理由でいろいろなお店を探検しておりますが、いやいや、本当に悔い改めなければなりますまい。もうホント感謝せぇよと、謙虚になれよと。
写真は末席
さまざまな努力と工夫で暖簾を守り続けるお店に対し、敬意と感謝の気持ちを忘れてはいけない。今回(や今まで訪れたすべてのお店)のように素晴らしい体験をさせていただいたことに、深く深くコウベをたれなければいけません。
写真撮りたいという欲求と気持ちはあるのだけれど、もっと謙虚であらねばならぬよ、写真は所詮末席です。
そう素直に思えるくらい、名曲喫茶ライオンは門構えと同じくらい重厚で歴史を感じさせて、いやぁ凄いなぁ凄いなぁ。再開発でもぜひともここだけは(できればこのままの形で)残してほしい。渋谷にこんな素敵なお店があるなんて、やるじゃん渋谷。見直しちゃったw
コメント