その昔(どの昔?)モノクロ写真を撮るときはフィルターをかませて撮影していたそうな。一体何がどう違うのか? 常用しているイルフォードHP5+が軟調気味なので、思い切ってフィルムもFomapan200に替えて、モノクロ写真用フィルター(Y2フィルター)を一気に試してみることにしました。
モノクロ用フィルター(Y2フィルター)がいいと聞いて
なんでそういうのか存じ上げませんが、モノクロ写真用のフィルターで風景や人物で「肉眼の感じ方に近いコントラストを付けるフィルター」(⇒出典)を「Y2フィルター」というらしい。この度、初めてY2フィルターを試してみることにしました。
ローライフレックス用のY2フィルター(Kani製)をゲット
写真ブログを徘徊していて、「Fomapan200使うならY2フィルター使ってみてほしい」という記事を読みまして、今回はその話を丸々鵜呑みにしてのトライであります(⇒出典)
という訳で、フィルムをイルフォードHP5+からFomapan200に替えるにあたり、Y2フィルターをゲットしました。「Kani」という、日本人にとっては不思議な響きのフィルターで、ちょうどローライフレックス2.8F用のY2フィルターがあったのです。
Fomapan200がいいと聞いて
Y2フィルターを無事ゲットできたので、次なるチェンジはフィルムであります。Y2フィルターとFomapan200の相性が良いという理解のもと、Fomapan200をゲットであります。
Fomapan200はもちろん、Fomaを使うの初めて
入手場所はSilversaltというオンラインショップ。フィルムと現像・暗室用品が豊富に揃うショップで、ココと「かわうそ商店」はフィルム買うのに素晴らしいですな。
せっかくなので、120と135をそれぞれ10本ずつ購入。ライカでもぜひとも使ってみたいと思ったのであります。
新しいフィルムは何かと楽しみだ(*´ω`)
【作例】ローライフレックス+Fomapan200+Y2フィルター
ではでは早速に作例。ローライフレックス2.8FとY2フィルター、そしてFomapan200の組み合わせであります。
なるほどアンダーに注意だ(-_-;)
Fomapan200はその名の通り、感度が200なので、ローライの感度も200に合わせます。だがしかし、Y2フィルターのことを忘れておりました。
う~ん、これはアンダー。0.5段~1段は暗いでしょうか(-_-;) その分コントラストが強調されてしまって、黒が重たい画になってしまった・・・。
黒潰れしてないのはさすが(!?)と申しましょうか、何とか粘ってくれて嬉しいけれど、ちょっとアンダーが過ぎたかも!? Y2フィルターを使うなら1段、少なくとも半段は明るくしないといけないかもしれません。
ちなみにFomapan200はT粒子仕様の低ザラザラが特徴だそうですが、粒状感はHP5+よりあるように見受けます。
ローライフレックス+Fomapan200の自家現像データ
Fomapan200の自家現像データは以下のとおり。コントラストの強さはY2フィルターに加え、1:1希釈の10分が長かった可能性もあります。
ローライフレックス+Fomapan200の自家現像データ
現像液: ミクロファイン 1対1
現像時間:10分
現像温度:20℃
停止: 30秒(クエン酸)
定着: 6分(フジフィックス)
水洗: 7分(うち1分は予備水洗、1分は富士QW)
水切り: 1分(ドライウェル)
【作例】ローライフレックス+Fomapan200(フィルターなし)
続いてY2フィルターを付けてない、「素」のFomapan200の作例をば。ローライナー(接写レンズ)を付けていることはご容赦を。
アンダー気味なのは撮影者のミス?
ローライにローライナー(接写レンズ)を付けてのFomapan200の写真がコチラ。ありゃりゃ、これまたアンダーになってしまった(;´Д`) ローライの露出計に合わせたつもりだったけど、もう少し(1段くらい?)明るくても良かった。
アンダーだったせいか、粒状感もなかなかあります。HP5+とは、出てくる画が全然違いますな。
Fomapan200の猫写真はなかなか良いぞ!?
静物ばかりでなく生物の写真も。むむむ、Fomapan200で撮る黒猫氏、なかなかどうして、とてもよろしいぞ!? 静物ライカ写真はアンダーだったせいもあり、粒状感と黒潰れ、周辺減光が気になったけど、黒猫氏の写真は粒状感が逆にリアルな雰囲気を醸し出してくれます。
Fomapan200は、前述ご紹介したブログのとおり、人物・生物に向いているかもしれません。ここら辺は要研究で、非常に興味があるところです。
【作例】静物ならIlford HP5Plus(イルフォードHP5+)?
Fomapan200を初めて使ってみて、ここで念のため現在の常用フィルムであるイルフォードHP5+との比較をば。むむむ、これはとても悩ましい(;´Д`)
静物と明るさならHP5+に軍配?
コチラ(↑)、イルフォードHP5+(ローライナーあり、Y2フィルターはなし)で撮影した写真。むむむ、Fomapan200より粒状感少なく、トーンも豊富・・・。
建物やブツなど、静物を撮るなら、Fomapan200よりHP5+のほうが良いのでは!?
何より、HP5+のほうがFomapan200より1段明るいので、手ブレが気になる酔っ払いには超優しい。たかが1段、されど1段。ISO200は想像以上に暗いところが厳しいと感じましたです。
Fomapan200とY2フィルターの感想
という訳で、Fomapan200とY2フィルターを使ってみての感想の取りまとめをば。Y2フィルターはともかく、FomapanのISO200がちょっと酔っ払いには厳しいかなぁ(;´Д`)
夜&室内撮りが多い酔っ払いにISO200は・・・
Y2フィルターは1段開けて撮ると、もうちょっと違う印象になる予感がありました。フィルターに関してはもう少し研究が必要な感じです。
問題はFomapanのISO200。これは酔っ払いに手厳しい(;^_^A 特にワタクシは酒飲んだときに撮る傾向にありまして、酔っ払った頭と体で1/8とか1/4、下手したら1/2はとてもとても難しいかなぁ。。。
何より、Fomapan200よりイルフォードHP5+のほうが粒状感少なくてキレイな画が出てくるし(;^_^A 中庸が過ぎるHP5+はフィルターとフォトショで何とかするとしますかねぇ。。。
せっかくの機会ですし、Fomapanの400とか、別のISO400のフィルム(の安いヤツ)を試してみようかな!?
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